JUKI金属(株式会社鋳進)子会社化のお知らせ
NOZUKホールディングス株式会社は、2025年10月31日付でJUKI金属株式会社をグループ会社として迎え入れ、同社の社名を「株式会社鋳進(ちゅうしん)」へと変更し、新体制を発足したことをお知らせいたします。
新社名「鋳進」は、鋳造を進化させるという想いを込めた名称です。
また音読みで「イシン」と読むことから、「変革(維新)」の意味も重ね、日本のモノヅクリの中心で、鋳造技術を次世代へ進化させていく決意を表しています。
■背景と目的■
JUKI金属株式会社は、1969年の設立以来、JUKIグループの一員としてミシンの鋳造部品製造を中心に事業を展開し、半世紀以上にわたり、日本の精密鋳造技術を支えてきました。
ノヅックHDは、その高い品質基準と技術、立地環境の優位性に大きな魅力を感じ、今回の買収を決定しました。
特に、JUKI金属が誇る「鋳肌のきめ細かく美しい仕上がり」は、海外製品にはない日本の強みであり、「高品質×コスト競争力」を両立できる希少な技術基盤として高く評価しています。買収の目的には、こうした優れた鋳造技術を次世代へ継承し、日本の製造業の中核技術として発展させることにあります。
また、ノヅックグループが展開する設計~加工の一貫体制との連携により、鋳造を起点とした製造バリューチェーン全体の品質向上と生産効率化を実現してまいります。
■今後の展開とグループシナジー■
日本国内の鋳造業界は、この30年間で半数近くまで減少し、厳しい環境下にあります。
しかしノヅックHDは、鋳造を絶やさず、進化させることを使命に掲げ、鋳造から加工までを、グループ内で一貫して完結できる体制を構築しました。
・ハリキマシンエンジニアリング:鋳造設備の設計・修繕を担当
・大阪圧搾コルク:鋳物の切削・機械加工を担当
・鋳進(旧JUKI金属):鋳造技術の中核として生産を担当
この連携により、材料~加工までをグループ内で完結させることが可能となり、高品質かつ価格競争力のある製品提供を実現します。また、ノヅックが開拓してきた新規顧客・新市場への展開を通じ、鋳進はより多様な産業分野へ拡大を進めていきます。
■経営方針と今後の目標■
全従業員は継続雇用とし、現場力を最大限に活かしながら、自立採算で付加価値を生み出す組織体制へと改革を進めます。
また、今後はグループの生産・技術・営業力を結集し、2028年には売上高20億円、従業員数70名体制を目指します。
■代表取締役コメント■
ノヅックホールディングス株式会社/株式会社鋳進
代表取締役 堅田 壮一郎
「鋳造は、日本のモノヅクリを支える土台であり、量産技術の根幹です。
鋳造業は年々減少傾向にありますが、絶やすのではなく、進化させることが私たちの使命です。
日本の製造業の真ん中で、進化を続けていく企業でありたいと考えています。」
■新会社概要■
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項目 |
内容 |
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新社名 |
株式会社鋳進(ちゅうしん) |
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旧社名 |
JUKI金属株式会社 |
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所在地 |
三重県多気郡大台町上三瀬425 |
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代表者 |
代表取締役 堅田 壮一郎 |
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事業内容 |
ねずみ鋳鉄品及び球状黒鉛鋳鉄品の製造 |
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加入日(譲渡完了日) |
2025年10月31日 |
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グループ会社 |
ノヅック株式会社(大阪府大阪市淀川区) |